はきやすい足袋にする　きもの　着物　和服　中年　ミドル　おばさん

同じ足袋でもチョットした工夫で、あなたの足にかかる負担をへらして、フィット感を上げることができます。

そんな工夫の数々をあなたに・・・・・・・。

◆　サイズ選び
　
　　私は靴と同じサイズを買うことをおすすめします。

　　靴より0.5cm小さめを買いなさい、と言う人もいらしゃいます。シワがよらないように、小さめの足袋をはくのが粋なんだとか。
　　でも、洗濯するとちぢみます。

　　それに私は小さいころからバレエをしていたせいか、足の甲が高くなっていて小さめの足袋は文字通りキツイです。(笑）

　　私の娘のように足の指の長い人や甲の高い人は、靴と同サイズの足袋がいいと思います。

◆初めてはく前に

　　新品だからといって、そのままはくと季節によっては大変な事になります。

　　足袋を作る過程で使われたのりが、足の熱で溶け出してくるなんてこともあるようです。
　　それに、のりがついたままだと、とてもフィット感がわるいです。

　　はく前に、このいらないのりを取っちゃいましょう。

　　　★買ったばかりの新しい足袋をはいたまま、お風呂に入ります。
　　　　足袋をはいたまま湯船につかるのは5分くらいで十分。

　　　　お風呂に入らない日であれば、ぬるま湯に5分ほどひたしましょう。
　　　　

◆足袋の干し方

　　足袋をキレイに乾かすコツは、干す前にあります。

　　　　洗って、脱水した足袋をあらゆる方向にひっぱるのです。
　
　　　　①　ちぢむと一番困る　底　を横方向にひっぱります。

　　　　②　今度は、底　を縦方向にひっぱります。
　　　　　　　この時　かかと　と　親指部分　、　かかと　と　他の指部分をしっかりもって別々にひっぱります。

　　　　③　表側にいきます。甲にあたる部分に縫い目があります。縫い目を引き伸ばすようにひっぱります。

　　　　④　次は足首まわりです。
　　　　　　　③の縫い目の足首よりの方とコハゼ（かかとから足首にかけてあるつ爪のような形をした金具）
　　　　　　　掛け糸（コハゼをかける糸）のいずれも足首よりの方をもって、横方向にひっぱる。

　　　　⑤　干します。糸を洗濯バサミではさんでもいのですが、なんとなくチョット心配なら、
　　　　　　　掛け糸の外側をはさんで干すと、洗濯バサミのアトが残っても大丈夫。はいたら、隠れます。
　　
　　　　　　　この時手を入れて、あたかもはいているかのような形に整えて、ふくらんだままほすのがコツです。

この干し方だと、アイロンかけはいりません。

　　　　★もし気が付けば、半乾きのときにもう一度同じようにひっぱると効果倍増です！
　　　

◆足袋のはき方

　　この足袋のはき方で、長時間歩いても私は足がいたくなることがなくなりました。

　　　※足袋をはいて楽にすごすには、足の爪の長いのは禁物です。爪は切っておきましょう。（笑）

　　①　底幅のいちばんひろいあたりまで、足袋のかかと部分を折り返す。
　　　　　両手の親指で２～３回横にひっぱる。

　　　②　足袋は座ってはきます。左右の親指で折り返したかかとのぶぶんをシッカリもって、つま先を入れていきます。
　　　　　かかと部分をひっぱり上げます。

　　　③　足を全部入れたら、もう一度かかと部分をひっぱり上げます。

　　　④　折り返してあるところをあげます。これで、足首まではいりました。

　　　　　ここが大事！　甲の縫い目を親指がわに少しずらしながらひっぱり上げます。

　　　　　これをすると、足袋にシワもよらず、なにより指の間が痛くなりません。

　　　⑤　かかとを畳（床）につけてつま先をあげて、いちばん下のコハゼから掛けていきます。

　　　　　この時、アキレス腱にあたる部分の生地をシッカリ中に入れ込みましょう。

　　　⑥　はけました。足に体重をかけて足袋をなじませましょう。
　　　　

◆足袋の洗い方

　　帰ってきたらスグに洗いましょう、と言う方もいらしゃいます。
　　が、私は面倒なので、翌朝他の洗濯物といっしょに洗濯機にほうり込みます。十分キレイになりますよ。

　　ただその前に、特に汚れている所だけ、フツーのセッケンをつけて古くなった歯ブラシでこすっておきます。
　　そして、ゆすがないで、そのまま洗濯機にポン。後はいつも通り。

　だんだん薄汚れた感じがしてきたら、お天気のいい日にまとめてハイターにつけこみます。
　一皮むけたようにキレイになりますよ。
　　